[スポンサードリンク]
体臭=わきがではありません
カネボウ製薬(東京都港区)は、わきがの発生メカニズムを突き止め、同時にわきがを根本的に改善できる手法を発見したと発表した。
わきがの原因物質の分泌を活性化をさせる酵素の活動を抑えることで改善できるという。
同社の研究では、生物体内で作られ、体内の化学変化を促す酵素の1種である「アルカリホスファターゼ(ALP)」が活性化することで、わきがの原因物質が分泌していくことが確認された。
この結果、ALPの活動を抑制すれば、わきがを防止できることが判明。
素材探索により、セージ、アルテア、オウゴン、ローマカミツレという4種の植物エキスを発見した。
実験で同エキスを配合した外用剤を、複数の対象患者に塗布したところ、わきがの原因物質の1つである「酪酸」が最大で80%減少するなどの効果があったという。
今後、学会の研究発表などを通じて、わきが防止の情報発信を行っていく計画だ。
従来のわきが改善には、殺菌や汗の吸収、香り成分による臭気の打ち消しなどが行われてきたが、いずれも対処療法で、外科手術などを除けば根本的改善策はなかった。
同社の研究により、植物エキスがALPの活性を抑制することがわかったため、わきがの原因物質自体を発生させないようにする根本的改善手法が現実となり、わきがに悩む患者には朗報となりそうだ。
わきがニュース〜交感神経切断術で多汗症を抑制
過剰な発汗に悩む多汗症患者は、世界人口の3%にあたる約1億9,700万人存在するといわれる。通常の3〜4倍量の発汗がみられ、主に手のひら、腋(わき)の下、顔、足などに症状が現れる。正確な原因はわかっていないが、汗腺を刺激する神経が過剰に作用することにより生じるとされている。治療法には、局所的および経口による薬物療法、ボトックス注射、イオン導入などのほか、このような治療で効果がみられない場合は外科手術という選択肢もある。
米Barrowバロー神経学研究所(BNI、アリゾナ州)のチームによる今回の研究では、両側の胸腔鏡下交感神経切除術を受けた多汗症患者300人の経過を調べた。この手術は、 3カ所の小さな切開部から小型ファイバーカメラおよび手術器具を挿入し、多汗の原因となる神経を切断するというもので、極めて侵襲性が低い。被験者のうち 129人は手のひら、11人は腋の下、160人は手のひらと腋の下の両方に過剰発汗がみられる患者であった。
この手術により、患者の 99.3%で手のひらの多汗症が治まり、61%で腋の下の多汗症が治まった。合併症としては、不整脈2例、術後うつ病1例、術後気胸(胸腔に空気がたまる病態)9例が認められ、このうち5例は胸腔チューブによるドレナージを要した。胸膜癒着のため予防的に胸腔ドレナージを要した患者が4例であった。
このほか、16例に胸、背中、脚など別の部位に多汗が生じる代償性多汗症が認められたほか、7例に誤って神経を損傷したことによるホルネル症候群がみられた。ホルネル症候群では、顔面の発汗、瞼(まぶた)の下垂、神経損傷のある側の瞳孔縮小などがみられる。さらに、6例に肋間(ろっかん)神経の損傷による肋間神経痛が認められた。
この研究は、ワシントンD.C.で開催された米国脳神経外科学会(AANS)の年次集会で発表された。
(HealthDay News 4月17日)
http://westcost.blog70.fc2.com/tb.php/7-6a9e39f6トラックバック(127)